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各館では、年間行事やイベント、サークル、毎日のアクティ ビティ、地域交流、特別食など、ご入居者に「笑顔」になっていただくための様々な取り組みを行っています。
このコーナーでは、口から食べることの大切さを伝えるとともに、嚥下障がいの予防方法や、嚥下食の作り方などを紹介していきます。
私たちの「食べる」という行為は、様々な運動や経緯を経て行われています。元気な人でも「硬くて噛めない」「飲んだ時に咽込んだ」という経緯があるように、食べるためには「噛む」という行為と「飲み込む」という行為が重要な役割を担っています。今回は「噛む力」についてご紹介します。 |
「噛む」つまり「咀嚼」は飲み込むための準備です。たとえ「飲み込む力」があっても、煎餅をそのままの形で飲むのは難しいもの。飲み込みやすくするために口の中で嚙み砕き、唾液を混ぜながら、舌や頬の裏側を使い形や軟らかさを整えます。そして口の中で形が整った時に、口⇒脳⇒口・喉⇒の順で「飲んでもいいぞ」のサインが送られます。 |
咀嚼力が落ちる要因としては、口腔の筋力低下、残歯・有効歯が少ないといった点があげられます。咀嚼力が低下すると、 ①飲み込めずに出す ②口の中でずっと噛んだままなかなか飲み込まない といったことが見られるようになります。これは、咀嚼力が弱く口の中で食物がまとまらず「飲んでもいいぞ」という指示が口から脳に送られない状態です。この場合、飲み込む事を諦めて口から出したり、なかなか飲み込まずに口の中でモゴモゴする様子が見受けられます。このような食経験を繰り返すと自然と食べにくい物は避けるようになり、食事の内容が偏りやすくなります。 |
噛む事は口の運動になり、側頭筋を動かす事で脳の血流が良くなるため、認知症の予防につながるといわれています。また、噛む力が高まると「飲んでもいいぞ」のサインも出やすくなります。「ひと口で30回噛みましょう」と聞く事もありますが、ひと口で30回噛んで1食を食べると時間もかかりますし疲れます。まずは無理のない程度からはじめて、徐々に回数を増やしていきましょう。 |
噛む力を鍛える練習 | |||
するめやビーフジャーキー等の細長くて硬い物を口に入れます。右の奥歯で10回噛んだ後、手を使わずに舌の動きだけで左に移し、左の奥歯でも10回噛みましょう。これを3〜5回繰り返し、軟らかくなったら飲み込みます。軟らかくするのは噛む力だけでなく、唾液の分泌の必要です。しっかり噛んで唾を出して軟らかくしていきましょう。 ※噛んで痛みが出る方は無理せず、医師に相談してください。 |
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