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各館の日常

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各館では、年間行事やイベント、サークル、毎日のアクティ ビティ、地域交流、特別食など、ご入居者に「笑顔」になっていただくための様々な取り組みを行っています。

2019年03月25日 もみの樹・共通

食べる力 〜「飲み込む力」で栄養補給をしっかりと〜

このコーナーでは、口から食べることの大切さを伝えるとともに、嚥下障がいの予防方法や、嚥下食の作り方などを紹介していきます。

 

 

「噛む力」+「飲み込む力」=「食べる力」

前回、食べるための重要な要素として「噛む力」を取り上げましたが、今回は同様に重要な「飲み込む力」についてご紹介します。
「噛む(咀嚼)」は飲み込むための準備になりますが、喉を通る、いわゆる「ゴックン」をできなければ、その準備は無駄になってしまい、しっかり飲み込めることで、食物をエネルギーとして身体に取り込むことができます。また、安全に飲み込めないと食物が喉に詰まったり、誤嚥の原因にもなります。つまり「飲み込む(嚥下)」ことは「食べる力」において最も重要な役割といえます。
 

口、舌、喉の動きで成り立つ「飲み込む力」

私たちが「ゴックン」する瞬間、口や舌、喉はどのように動いているのでしょうか?試しに口を開けて唾液を飲んでみてください。飲み込めないと思います。口を開けたままでも舌先を上の前歯の裏につけると何とか飲めますが、口を閉じていても舌を下の前歯の後ろに付けて飲むのは困難です。また、飲む瞬間、喉仏はどのように動いているでしょうか?「ゴックン」の瞬間に喉仏は上に移動し、すぐ元の位置に戻ります。試しに手のひら全体で喉仏を抑えながら飲んでみてください。飲み込めたとしても喉に残る感じがすると思います。
以上のような、口が閉じない、舌が上がらない、喉仏が強く上がらないことによる問題は、病気や老齢による筋力低下によって日常的に起こり得ます。
 

自分の苦手を知って「飲み込む力」を鍛えよう

口や舌をうまく動かせない時、安全に飲み込むために嚥下動作を意識してください。歩く時足元を注意するように、飲み込む時も注意すると誤嚥の回数が減るといわれています。
ただし、成人の一日の平均嚥下回数(食事・唾液嚥下・睡眠時を含む)は580回程度、その都度意識するのは大変。まずは一日一回、一食に一回程度からはじめましょう。飲み込みづらい、動かしづらい等、自分の苦手な動きに気づけ意識が高まり、嚥下時、その箇所に力を込めようとします。これを繰り返すことで、筋力の向上、苦手の克服にもつながっていきます。
 
「飲み込む力」を鍛える練習
嚥下おでこ体操
おでこの手のひらを当てて、おでこと手で押し合います。

嚥下おでこ体操

おでこも手もどちらも負けないように押し合い、その状態を5秒間キープ。
以上を5回程度繰り返します。
喉仏のあたりに力が入ることで、「ゴックン」する時の喉の筋力が鍛えられます。